セルフサービスのコーヒーショップでは、大きなマグカップで飲み物を受け取ることが多いでしょうか。
ゆったり時間をすごすカフェではコーヒーカップに受け皿がついたいわゆるカップアンドソーサーでサービスされますね。
あの受け皿に、お茶ウケとして小さなクッキーが載せてあったりすると「いやん、気がきくじゃない」なーんて嬉しくなったりします。
ところであのお皿、なんのためにあるんでしょう。
「お砂糖やミルクのポーション、それからかき混ぜたスプーンを載せるためでしょ。」というあなた。
いやいや、そもそもの受け皿の始まりはちょっと違うみたいですよ。
そのルーツをさかのぼると、十八世紀のイギリスまで話はさかのぼります。
なんと、そのころイギリスでは紅茶を飲むとき、カップから受け皿にあけて冷ましながら飲んでいたんですって。
受け皿も今よりは深いものが使われていました。
フランスでも、コーヒーやココアはこのスタイルで飲まれていたそうです。
想像してみてください。素敵なマダムが受け皿にあけたコーヒーをズルズルすする。
うーん。絵にならないなあ。
実際、この飲み方はちょっとかっこ悪くてお行儀が悪いと、非難されてたんだそうです。
で、現代。もちろんそんな飲み方する人はいませんよね。
カップに受け皿がつけるというスタイルだけが残ったようです。
そういえば、受け皿に載せられてサービスされるのは、温かい飲み物ですね。
ちょっとこのやり方なんてやってみようなーんてと、茶目っ気を出して受け皿で冷まして飲んでみたら、周りの人はびっくりしちゃいますよ。
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