お正月は何かと縁起を担ぎますね。
おせち料理は縁起担ぎのかたまりのようなもの。
つややかに煮た黒豆の豆は 1年を“まめ”に暮らせるようにと願うもの。
これはよく知られていますよね。
普段はなかなかお目にかからない数の子は、
たまごの数にあやかって子孫繁栄を願うもの。
甘くてちょっと硬いゴマメは、「五万米」とも書き、五穀豊穣を祝う食べ物 。
田作りとも呼ばれるように、ゴマメを田の肥料にしたことに由来するようです。
金団(きんとん)は色がポイント。 きれいな黄色は金貨の色。
財産が貯まるようにとの願いがこもっています。
蒲鉾は、半円形の形がポイントです。
その形が初日ノ出を連想させるので、縁起がいいと考えられているんです。
それぞれにいろんな縁起担ぎがあるんですね。
ところで縁起を担ぐといえば、時代劇でよくこんなシーンがありますね。
女房が出かける主人の肩越しに石で「チャッチャッ」と火花を飛ばす場面。
これ、「切り火」って言います。
出かける人に「浄火」を打ち掛けて災厄や邪気を祓う意味があるんですって。
「怪我の無いよう」「仕事がうまくいくよう」にと縁起を担ぐ一種の「おまじない」で、伝統を重んじる職人や落語家
・とび職・大工などの人たちには今でも愛用されているそうです。
面白いことに、この切り火の現代版バージョンが登場しているんです。
「合格祈願」などの願いが込められている、とか。
なんとなく粋でかっこいい、ちゃっちゃっというあの火花。
人気がでるかもしれませんね。