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気になるトピックスのエッセイを紹介するページです。

世界の税金

京の町屋は『ウナギの寝床』ともいわれるように、
間口が狭くて奥に細長い造りをしています。
これには意外な理由があるんですって。
昔、税金を家の間口の大きさによって課していたことがあったんです。
これを“間口銭”といいました。
それに対応するため、間口の狭くして税金を少なくしたと言われています。
まあ、今で言う節税ですね。

税金といえば、この間口銭に負けず劣らずおもしろいものが世界にはありますよ。

中国では、お茶に税金がかけられていました。
建中三年に始められ、その後国家の収入とされていったようです。

中世ヨーロッパの封建領主は、領民が死亡すると労働力が下がるということで相続税、死亡税というのがあったそうです。
死ぬのにもお金がかかるなんて厳しいですね。

ロシアのピョートル大帝は、ひげ税を作ったそうです。
1705年に制定されたもので、あごひげの税額は、身分によって決められていました。
ピョートルが税源として目をつけたということは、ひげを蓄えた人がたくさんいたんでしょうね。

税金もう少し安かったらなぁ、なんて思いますが、うらやましい国があります。
南太平洋上のナウル共和国という小さな島国、ここは税金がないんです。
この国では良質のリン鉱石がとれ、その輸出で国のサービスがまかなえるということなんですね。

確定申告の季節がやってきます。
私たちの税金、せめて有効に使ってほしいものです。

コメント

 「うなぎの寝床」状の町家が間口に対して税金をかけたためにできたとする説をweb上にお書きですのでお尋ねします。たしかにweb上にはたいへんたくさんこの説が出まわっています。
 税金逃れ説はあきらかにまちがいなのですが、どこからそのような説をお聞きになったのか、あるいはお読みになったのかがわたしの興味のあるところです。古くからいわれているようですが、文献ではまだ発見できません。
 ちなみに7月28日にWIKIPEDIAの「京町家」の解説を以下のように修正しました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E7%94%BA%E5%AE%B6
 「町家の立地する敷地は、間口が狭く奥行きが深いため、「うなぎの寝床」と呼ばれる。これは、江戸時代頃に町費が間口に応じて決められたためであるとする【俗説が流布しているが、これは誤りである。通りに多くの家屋を建ち並ばせるためには、必然的に間口が狭く、奥行きが深くなる】。」  (【】内を中林が追加しました。)
 失礼があればおゆるしください。純粋に学術的な興味からコメントしました。
神戸松蔭女子学院大学 中林浩(都市計画学専攻)

投稿者 中林浩 : 2008年08月04日

中林 浩様
誤りをご指摘くださり、誠にありがとうございます。
wikipedia拝見いたしました。
なるほど、大変勉強になりました。ありがとうございます。
お尋ねの出典の件ですが、申し訳ありません。
出典を確かめることができませんでした。
このエッセイは2004年6月に書いた放送原稿を加筆修正して掲載しておりますが、最初の取材の際に出典をメモし忘れたものと思われます。
通常、私が放送に載せる原稿を書く場合には、
「公的機関や学術関連など、信頼に足るネタ元である」
若しくは
「複数の情報源が同じネタを公開していて、その中に信頼がおけそうな情報源が存在する」
場合にネタとして採用しています。
記憶をたどりましたが、恥ずかしながら、この原稿はそのどちらだったのかさえもはっきりいたしません。
お役に立てず申し訳ございませんでした。

尚、コメント欄に中林様のメールアドレスをご記入くださいましたが、万が一ご迷惑をおかけすることがあるといけませんので、勝手ながら削除させていただきました。
失礼をお許しください。
中林様の益々のご活躍をお祈り申し上げております。

投稿者 土井里美 : 2008年08月06日

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フリーアナウンサー 土井里美

元BSN(新潟放送)アナウンサーで、現在は首都圏を中心に活動しているフリーアナウンサー土井里美のオフィシャルホームページです。

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