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中高年の間でフリークライミングの人気が高まっているそうです。
フリークライミングとは、腰に命綱をつけて自分の手と足の力だけで岩や人工壁を登っていくというもの。
イメージはスパイダーマンです。

体力の衰えてくる中高年には向かない感じがするかもしれませんが、そんなことありません。
インストラクターによれば、登っていくために力は必要ないというんです。
壁には何箇所か、わずかに岩が突き出しているところがあります。これが足場や手がかりになります。
壁にへばりつきながら足場を思いっきり踏み込むと足がバネのようになります。
すると体が一段上に伸び上がり、さらなる高みに手が届くんです。
そこには力はいりません。
ちょっとしたコツをつかめば「体ひとつでこんな高いところに登れた！」という達成感が味わえます。

ただ、踏み込んで上に伸び上がる時、一方の手足が壁から離れて空中に泳ぐ瞬間があります。
このときばかりはちょっとしたスリルを感じますね。
思い切りというか勇気が必要です。
私も何度かフリークライミングやりましたが、やはり高いところまで来ると
「がんばれ、あたし！みんなが見てるし、もっと登れたらかっこいいぞ！」
とぶつぶつ言って自分を励ましていました。

そうそうインストラクターはこうも言っていました。
「最初は、おっかなびっくり登っていく人の方がうまく登れるようになる」
と。
中高年でも、上達するとそこにある壁を登るだけでは飽き足らず、競技会に参加する人もでてくるそうです。
力は必要ないんですから、これから始めても日本のトップクライマーになる可能性だってありますよね。
意外な分野で人生にもう一花咲かせられるかもしれませんよ。
どうですか？おもしろいですよ。