もう夏休みに入ったというのに梅雨がなかなか明けませんね。
各地で大雨による災害が相次いでいます。
被害に遭われた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
さて、梅雨は梅の雨と書きますが、この語源には諸説あるようです。
中国では、黴(かび)の生えやすい時期の雨という意味で、元々黴の雨と書いて「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたそうですが、カビでは語感が悪いので、同じ「ばい」で季節に合った「梅」の字を使うようになったという説。
「梅の熟す時期の雨」という意味で、元々「梅雨」と呼ばれていたとする説があります。
梅は昔から私たちの生活に溶け込んでいました。
その証拠に日本の慣用句やことわざには梅をテーマにしたものが数多くあります。
「梅木学問」という言葉はご存知でしょうか?
梅の木は、成長は早いけれど、大木にはならないことから、にわか仕込みで不確実な学問のことを言うんだそうです。
うひゃー、ついぞじっくり勉強した記憶のない私には耳が痛い・・・。
「梅はその日の難逃れ」ともいいますね。
朝、出掛ける前に梅干を食べると、その日は災難をまぬがれるという話。
昔、旅人が、その土地特有の熱病や風土病にかからないように、梅干を「薬」がわりに持ち歩いていたからと言われているようです。現代でも朝は必ず梅を食べることを習慣にしている人がいますよね。
すっぱい梅を食べて、間近にやってくるはずの梅雨明けを待とうじゃありませんか。