児玉清さんが亡くなりました。
長いインタビューをさせていただいたことがあります。
俳優としての2枚目ぶりと、読者家としての輝きにすっかり心をつかまれたものでした。
以来、かなり遅まきながら児玉清ファンに仲間入りしてましたのに。
インタビュー当時、わたしはアレルギー歴が長すぎるせいで、スタジオに入ると咳が止まらなくなることがありました。
聞き手としては、まったくもってあるまじきことです。
インタビュー中に咳が出始めた私に、嫌な顏をするでもなく児玉さんは
「ちょっと休もう。水持ってきてあげて」
とおっしゃるのです。
申し訳ない想いとともに、そんなことがスラリと言えてしまう土台の上にあのカッコヨサが成り立っているんだなぁと思ったものでした。
たくさん辛い想いもなさった児玉さん、心からご冥福をお祈りします。