声は大事!ブログ
2017.08.06
お国訛りについて思うこと
夏の大移動の真っただ中。
皆さんはいかがお過ごしですか?
先日北陸新幹線に乗りました。
長野に着くと乗務員の方がJR東日本から西日本の職員に交代して、車内アナウンスでその旨が告げられます。
この車内アナウンスがうまかった。
強い息を使うサ行がきれいに出ているし、舌を使うダ行やラ行も美しい。
なにより音の粒が見事に揃っている。
語尾まで音が衰えず、最後の音まで同じ長さで出し切ってもいる。
「うまいなぁ」と思わず口から出たほどでした。
実はこの男性車掌さんには、北陸っぽい訛りがありました。
でも、訛りはその上手さに遜色を与えるどころか、温もりを加えていました。
ある経営者の方の個人レッスン後の雑談で、
「わたしの訛りがなかなか直らないんですが、どうすればいいでしょう?」
と、相談されたことがあります。
ご本人は東京を本社に置く会社の経営者さんなので、気にしておられたのだと思います。
けれど、わたしにはどうしてもそのお国訛りが悪いと思えませんでした。
その方とおしゃべりするとなんとも言えず温かい気持ちになり、初めて会った人も胸襟を開かされてしまう。
それに言いにくいこともそのお国訛りで言われると、なるほどそうかと心に沁みとおる。
経営者にとって、それはむしろ武器なんじゃないだろうか。
それで、
「訛りは無理に直す必要はないように思えます。他の人が持たない良い個性だと思います」
とお伝えした。
聴こえやすくわかりやすい話し方なら、訛りは武器として持っておくといいと思うのです。
皆様はどう思いますか?
※写真は富山の海。この海を見ながら完全にお国訛りに切り替わっている私です。